それはとても晴れた日だった

サヨナラの先に待っていたハロー

A.B.C-Zのコンサートに行って来た話とか色々

9月1日A.B.C-Zのコンサートに行ってきた。

A.B.C-Zのコンサートには6月の神戸公演に初めて行ったので、2度目ましてのコンサートだった。

コンサートの話をする前に、私がA.B.C-Zを好きになったきっかけを書いておこうと思う。

結構長くなってしまったので、適当に読み進めるか、コーヒーかなんかを飲みながら読む事をお勧めします!!

 

3月の末にミュージカル恋するヴァンパイアを観た。観るまで戸塚さんのことは知らなかった。ジャニーズの方って事しか知らなくて、キャリアも何も知らなかった。そもそも私はジャニーズについて全く知識がなかったので、A.B.C-Zや戸塚さんに限らず、他のグループの事も全く知らなかったのだ。観劇前にパンフレットを買って見た時に、戸塚さんのお顔を拝見したはずなのに、何も記憶になくて。ただ私は推しメンの樋口日奈ちゃんの事しか考えていなかった。視界に入れようとしていなかった。

 

幕が開けて、舞台の中央に現れたヴァンパイアメイクをした戸塚さんの姿を視界に入れた時、あまりの美しさにただただ驚いた。綺麗で美しくて圧倒的なオーラを放っていた。

戸塚さんってかっこいいな…そんな風に思いながらも、ひなちゃん全然出てこやへんやん!!なんで!!!!って内心ぷりぷりしたり。

ひなちゃんが満を持して登場した時は、可愛くて可愛くて、「ひなちゃんかわいいなぁー♡演技もお歌も頑張ってるなぁー♡」なんて思いながら推しメンを愛でるターンになっていた。

そして、その瞬間はふいにやってきた。

下手側の通路側から3席目くらいの席だったのだが、観劇中に、急に私の左隣の人が体ごと私の方を向けてきたのだ。

「え?なに?なんでこの人、体ごと私の方に向けて座ってんの?こわい!」

そう思った瞬間、右隣の通路にスポットライトが当たった。通路を見たら、すぐ近くに戸塚さんが立っていた。スポットライトが当たったその横顔があまりにも綺麗で、左下から見上げたお顔が綺麗すぎて、声が出そうになったのを覚えている。

綺麗…すごい…めちゃくちゃかっこいい…。

スイッチが押された瞬間だった。

それからは気付けば目で戸塚さんを追っていた。

めちゃくちゃかっこいいのに、カーテンコールで、日奈ちゃんを見る目が優しくてお兄ちゃんみたいで、くしゃっと笑う顔がかわいいなと思った。

戸塚さんを知って、調べ始めたら止まらなくなり、エッセイを出すと知り予約して、コンサートのDVDを買った。どれを買って良いのか分からず、ドキドキしながら買ったLegendツアーのDVD。

安易な気持ちで観てはいけないのはわかっていて、物凄い覚悟を決めて観た。TVの画面に映し出された世界がキラキラとしていて、歌って踊る姿は想像以上だった。くるくる回転するブランコ。アクロバットの装置。A.B.C-Zは5色の光り輝く宝石みたいだと思った。あの時、DVDを観てみようと思わなければ、わたしはA.B.C-Zのことをまるっと好きになる事はなかったのだと思う。もっと観たい。宝石みたいな5人をもっと知りたいと思い、DVDを集めた。55コンのDVDを観た。Dolphinを歌ってる姿を見て何故だか涙が出た。この人を知れて良かったと思った。オススメのDVDを教えてもらって、観れば観るほど目が離せなくなった。

それと同時期に、コンサートツアーの開催が発表されて、ドキドキしながらFCに入った。人生初めてのFC会員。どうしたら良いのか分からなくてオロオロしながらコンサートを申し込んだ。

 

6月。

9月まで待ちきれず、神戸公演のコンサートを観に行った。2階席の2列目。肉眼でも見える距離で、始まるまでずっとドキドキが止まらなかった。1曲目のイントロが流れて、ステージの中央にメンバーカラーの衣装を着た5人が立っていて、気付いたら泣いていた。全てが新しい世界だった。歌って踊っている5人の姿が眩しかった。

初めてのコンサートは、あっという間に終わってしまって、私の記憶媒体に5人を焼き付けたつもりが、終始ホワホワとしていて「とにかく人間じゃないけど生きていた」と言う感情が心のほとんどを占めていた。生きている事にとにかく感動したのだった。当たり前に歌い踊る事が彼らのお仕事なのだけど、MCを5人でまわして、MC中にステージ上で汗を拭き、お水を飲んでいる行為さえも感動したのだ。(アイドルがお水を飲む姿を合法的に見る事ができる世界ってすごいと思うんですよ)みんなシャワーを浴びたみたいに汗だくで「代謝が良いんやな」なんて思ったりした。

6月に初めて観たA.B.C-Zのコンサートは、わたしの人生で初めてのジャニーズのコンサートでもあった。

「楽しい」「嬉しい」「生きている」「感動」そんな気持ちだけを持ち帰る事が出来るジャニーズは、史上最強のエンターテイメントなのではないかと思ったし、色々な理由で古巣を離れる決断をしたのは、6月に歌い踊るA.B.C-Zを観ていた事もきっかけの1つだったのかもしれない。

そんなこんなで、7月には乃木坂46のコンサートに行き、8月の頭のコンサートで私は乃木坂46のオタクを卒業した。今も変わらず樋口日奈ちゃんのファンではあるけど、色々なきっかけがあり、グループを追う気持ちを無くしてしまったのだ。誰かのせいでもない。私がもう気持ちを立て直せなくなった。

 

9月1日。

4月から待ちわびていた日がやってきた。A.B.C-Zの2度目ましてのコンサート。席は1階席後列の上手側。傾斜があって、肉眼でも全てを見逃す事なく観れる場所だった。

OPの映像が流れて、1曲目の花言葉のイントロが流れて、6月と同じように5人がステージの中央に現れた。やっぱり5色の宝石のように煌めいていて眩しかった。気付いたら涙が溢れていた。一緒に行った友達に泣きながら「とつかくんがかっこ良い〜〜」と言ったら、友達は笑っていた。

セトリはなんとなく頭に入っていたけど、戸塚さんが作詞した「ずっとLOVE」のイントロが流れた時、4月の事を思い出した。戸塚さんの事を調べている時に、A.B.C-Zの歌を聴いて、強烈なほどにまっすぐな歌詞に感動して泣いた。それが「ずっとLOVE」だった。ずっとメンタルが死んでいて、這い上がれなくて、自分の事が嫌いで仕方がなかった。誰にも優しくできない自分がしんどかった。そんな時に戸塚さんを知って、戸塚さんの書く真っ直ぐで打算も計算もない世界に心を打たれた。

ちゃんとした人間として生きたいと思った。腐ってばっかりじゃいられないと思った。

その時の事を思い出して、また涙がこぼれた。

あの時、戸塚さんの事を知ってから、調べて、エッセイを買って、DVDを観たりした事、全部必然だったなぁ。一方的だけど、私は戸塚さんに救われたのだ。腐りきる前に救い出されたのだ。

ステージの上で生きる戸塚さんは楽しそうで、嬉しそうで、かっこよくて、かわいい。私はそれがとても嬉しく思う。

 

アンコールで戸塚さんが運良く上手側に来てくれた。間近を歌って笑いながら歩くその姿を見て、私は泣き崩れてしまった。アンコールの記憶はそこで蒸発した。「本当に生きている」それだけで尊く思える。生きているのは当たり前なのに、感動させられてしまうから、アイドルはすごい。

戸塚さんは自分の事を普通の人間だと言う。アイドルだけど普通の人間ですよって言う。それは戸塚さんの主観の話だから、それはそうだろうと思う。普通の感覚を持って生きているんだろう。(普通って何だろうって思うけど。)でも、その姿を見ただけで涙が出るのだから、やっぱり戸塚さんはものすごい存在でものすごいアイドルなのだ。

 

5色の輝く宝石みたいなA.B.C-ZA.B.C-Zが見せてくれる世界は宝石箱みたいだった。私はこれからもこの宝石箱のような煌めく世界を見ていきたい。

「何が好き?」「どこが好き?」と聞かれても全部答えられない。

きっと魂レベルで好きなのだ。それは、あの時舞台上に現れた戸塚さんを綺麗だと思ったあの瞬間から始まっていたのだと思う。

有難いなと思う。取り巻く全ての縁が有難い。

何も知らない私に沢山教えてくれたり、優しくしてくれている人がいる。私はいつも優しさを与えてもらってばっかりだ。私も優しさを与える事が出来る人になりたい。

 

「僕の心は君の形」

この言葉に恥じぬように生きて行きたい思う。